春の九州旅行①~330円で新幹線? 全国的に珍しい博多南線に乗車!

交通

今回は、九州旅行で乗車した路線のうち、博多⇔博多南間を走行している博多南線について紹介します。ぜひ最後までご覧ください!

順次、春の九州旅行シリーズを公開しますので、あわせてご覧ください。

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博多南線が全国的に見ても珍しい2つの理由とは??

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目次

1,博多南線基本情報

博多南線は、博多⇔博多南の約8.5kmを約10分で結ぶJR西日本の路線です。

博多南には、同社の新幹線車両基地があり、もともとは、回送列車として博多間を運行していました。

しかし、博多南駅周辺は、博多駅を利用する多くの住民が住んでおり、地域住民の要望に応える形で1990年に旅客営業(回送ではなくお客さんを乗せること)を開始しました。

次項で詳しく解説しますが、同路線は、特徴的な運行スタイルを取っており、乗車の際は、ICカードを利用することは出来ません。また、えきねっとなどのネット予約できっぷを事前に購入することも出来ません

そのため、きっぷは、博多駅もしくは博多南駅の券売機、みどりの窓口等で購入する必要があります。

2,博多南線の特徴①~330円で新幹線??~

博多南線は、東海道・山陽新幹線用車両を使っています。一方で、運賃計算上の扱いは、在来線の特急電車と同じです。

つまり、新幹線に乗車しているにもかかわらず、新幹線用の特急料金ではなく、在来線用の特急料金を払えばよいことになります。(乗車券込みで片道330円)

運賃の仕組みについては、電車の乗り方入門①(切符の種類)

この特例が採用されているその他の路線としては、秋田(盛岡⇔秋田)・山形新幹線(福島⇔新庄)、上越新幹線(越後湯沢⇔ガーラ湯沢)があります。

しかし、秋田・山形新幹線は通常の新幹線に比べ車両が小さいミニ新幹線であり、上越新幹線の上記区間は、冬のスキー期間のみの運行です。

ミニ新幹線については、【新型E8系デビュー】新幹線だけど在来線?!ー山形新幹線・秋田新幹線乗り比べ

その結果、通常の新幹線車両で通年、在来線区間を走る路線は、博多南線だけです。

3,博多南線の特徴②~旧型車両が活躍!!~

博多南線は、基本的に、東海道・山陽新幹線用のJR西日本車が使われています。

現在JR西日本の担当する路線の主力車両は、最新鋭のN700AN700Sなどです。一方で、博多南線では、かつて東海道・山陽新幹線で主力車両として使われていた500系や、700系の運用もあります。

いずれの車両も近いうちに運転終了が見込まれるため、今回乗車できたのは、貴重な経験でした。

また、当時700系をより快適にするために改良したひかりレールスターも運用に入っており、運が良ければ、乗車することができます。

4,博多南線の様子

①博多南駅

駅前は住宅が広がっており、やはり博多駅への需要が多いことが分かります。

また、駅前のコミュニティーセンターは、朝から利用している方がおり、地域住民の居場所としての機能を有しています。

ホームは、一面一線の作りで、8両の車両がぎりぎり入るぐらいの長さでした。駅舎の反対側には、巨大な車両基地に停車しているたくさんの新幹線車両を見ることができます。

多くの利用客がいる博多南駅
全国有数の規模を誇る車両基地

②500系車両

東海道・山陽新幹線車両として1997年にデビューした同車両は、当時の最高速度である300km/hを出したことで有名です。

空気抵抗を抑え、スピードを出すため、開発された長い流線形のフロントが特徴的です。車両の側面も丸みを帯びており、現在では見ることができない独特な作りになっていました。

現在は、ハローキティのラッピング車両などが、一部エリアで運転されていますが、間もなくの運行終了が予定されます。

また、一部車両は、グレードの高い座席が残されています。

かつては「のぞみ」として16両編成で活躍した500系
自由席用の車両配置
指定席用の座席配置
かつて利用できた喫煙ルーム

③700系(ひかりレールスター)車両

JR西日本が2000年に700系をベースとして開発し、4人用個室や、通常よりも広いシートを導入するなどより快適な移動を追求した車両です。

現在は「こだま」として運行されていますが、運行本数はかなり少なくなっています。

700系を改良したひかりレールスター

全国的にみても珍しい運行体制をとる博多南線は、とても興味深い路線でしたが、地域住民にとって重要な足として機能していることが理解できました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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