今回は、新潟と山形を中心に走っているリゾート観光列車・海里を沿線の魅力と併せて紹介します!海里の予約方法も詳しく説明しますので、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
1,海里とは
海里は、JR東日本新潟支社が運行するリゾート観光列車で、土休日を中心に新潟↔酒田(山形県)間を一往復しています。日本海のすぐ隣を走行し、沿線には、新潟県の新発田や、村上、桑川そして山形県のあつみ温泉や、鶴岡、酒田といった観光名所があります。
列車は4両編成です。4号車は旅行会社商品専用、3号車が売店となっています。そして、2号車は最大4人まで利用できるコンパートメント(個室のような部屋)、1号車はリクライニングシートです。
乗車中は、乗務員の方による沿線の紹介があり、売店でお菓子や飲み物などの名産品を買うことができます。事前にネットで予約すると、海里特製弁当(税込み・2700円)を車内で受け取ることができます。
2,予約方法
海里は全車指定席です。乗車する際は、乗車券の他に指定席券(大人840円・小人420円)が必要です。出発時間までに、座席の予約と切符の発券を忘れずにしましょう。4号車は旅行会社商品専用ですので、申し込みは直接、旅行会社にお願いする必要があります。
指定席券の発売は、原則、乗車予定日1か月前の10時からです。
特に青春18切符が使える時期、長期休業期間は、発売後数時間で売り切れることもあるので出来るだけ早めに購入することをお勧めします。
切符の種類や電車の乗り方など詳しくは、
①えきねっと(おすすめ)
JR東日本列車予約サイト・えきねっとにアクセスし、のってたのしい列車(観光列車)のページから予約します。リクライニングシート(1号車)・コンパートメント(2号車)どちらも予約可能です。
リクライニングシートはシートマップから希望の座席を選べます。コンパートメントはシートマップから選ぶことは出来ませんが、申し込み直前のページで、申し込む座席番号がわかるので必要に応じて、変更することもできます。
決済完了後は、乗車までに指定席券売機もしくは、みどりの窓口で切符の発券が必要です。
②指定席券売機
一部の駅に設置されている指定席券売機で予約することも可能です。しかし、コンパートメントでは希望の座席を選ぶことができないので注意が必要です。
※指定席券売機での指定席券発売開始時刻は、乗車予定日1か月前の10時10分~
③みどりの窓口
駅の窓口で駅員の方に直接希望の座席を伝えながら購入できます。しかし、現在、急激に窓口の数が減少しています。また、窓口はかなり混雑している様子が散見されるので、出来るだけ①か②の方法で購入することをお勧めします。
④旅行会社
JR券を取り扱いしている旅行会社であれば購入できます。しかし、取扱手数料が必要になることもあるので購入前に確認しましょう。また、4号車の旅行会社専用商品を申し込む場合は、企画している旅行会社に直接申し込みます。
3,乗車記
今回は、新潟↔酒田の往復を乗車しました。(2024年3月20日)酒田方面に向かうときは、1号車の最前列、新潟方面に向かうときは、2号車のコンパートメントを予約しました。天候が悪く、残念ながら景色を楽しむ事はできませんでしたが、快適な座席で移動できました。
①車内の様子
・普通席(リクライニングシート)
基本的に二人掛けのシートが並びます。座席間隔や窓の大きさは、普通の電車に比べ広く作られている印象でした。リクライニングもでき、とても快適です。また、最前列(酒田方面行)では、全面展望になっていて運転士と同じ景色が楽しめるほか、通路前方には、車両の先頭に取り付けられたカメラの映像が流れます。
・コンパートメント
全室海側に取り付けられています。1~4人で利用でき、案内に従い座席を倒すことで、フルフラットシートにすることができます。他の利用客を気にすることなく自分たちだけの時間を楽しめます。
・ラウンジ
・売店
・お手洗い
②沿線の風景・観光地
・新潟駅
旅行のスタートは、新潟駅です。現在新潟駅は、リニューアルに向けて着々と工事が進んでいます。駅前のバスロータリーの整備をはじめ、駅構内には、新たに100店舗以上がオープンする予定です。とても待ち遠しい一方で、古き良き駅舎の姿を見ることができなくなるのはさみしく感じます。
長旅に備えて、駅構内のニューデーズで駅弁を購入しました。新潟駅のニューデーズには、地元新潟のの駅弁屋さんが新潟の名物を使って作った様々な駅弁が並んでいます。駅弁があるとより一層旅行気分を味わえます。
写真は、(株)新発田三新軒のまさかいくらなんでも寿司(1350円)です。
酒田駅の指定席券売機の数は少ないため、帰りの切符も事前に発券しておくと時間にゆとりを持つことができるのでおすすめです。
発車の際は、JR東日本の職員の方がお見送りをしてくれます。また、新潟駅と酒田駅では、運転手が銅鑼を鳴らし車掌に合図する様子を見ることができます。
・新発田駅
新発田駅は、白新線の起点となっていて、羽越線・白新線の中では、利用客も多く比較的大きな駅です。駅構内には、みどりの窓口の他、デイリーヤマザキが入店しています。昔は、駅そば屋もあったそうです。
新発田は、城下町として栄え、現在でも四季折々に姿を変える新発田城を見ることができます。新発田駅から少し距離はありますが、桜の時期などにゆっくり散策するのもいいかもしれません。
(photoAC)
・村上駅
村上は、瀬波温泉や、鮭について知ることができるイヨボヤ会館、ひな人形が家々に並べられるひな街道など新潟の重要な観光名所の一つとなっています。
瀬波温泉は、全国でも有名な温泉地として、多くの人に知られています。また、村上駅をはじめ、鮭を天井から吊るす独特の文化を見ることができます。村上の人々は、古くから鮭と密接な関係があったことがうかがえます。
ひな祭りの時期は、多くの訪問客で賑わい、臨時のSLなどが運行されます。
(photoAC)
(photoAC)
・桑川駅
桑川駅は、笹川流れと呼ばれる日本海を眺めることができる道の駅「夕日会館」が隣接しています。同道の駅にはレストランや、展望台が併設されています。
海里は桑川駅に30分程度停車(冬季ダイヤを除く)するため、道の駅で限定ソフトクリームや、お土産の購入、日本海を直接見に行くことができます。
・あつみ温泉駅
江戸時代より続く温泉で、今でも有名な温泉地の一つとして、継承されています。温泉地の入り口では、大きなこけしに迎えられます。
庄内周辺を観光する際に宿泊地の一つとして検討してみるのもいいかもしれません。
(photoAC )
(photoAC)
・鶴岡駅
五重塔があることで知られる羽黒山を含む出羽三山や、クラゲを様々な視点で楽しめることで有名な加茂水族館など多くの観光スポットがあります。
いずれも駅から公共交通機関や、タクシーでアクセスでき、日帰り、宿泊どちらでも十分楽しめるエリアになっています。3月は桜、夏は夕陽が美しい日本海、秋は紅葉と、四季に応じて変化する姿も見どころの一つです。
(photoAC)
・酒田駅
庄内地方最大のターミナル駅ですが、現在は有人で切符を発売する窓口はなく、オペレーター越しに切符を購入する自動券売機が設置されています。
駅内にはお土産屋さんがあるほか、古くからあるような商店街の他、新しくできた図書館もあります。
また、駅から出るバスに乗車することで、山居倉庫といった有名な観光地に行くことができます。
※海里の他にも特急いなほ号で簡単・快適に新潟↔酒田間を移動できます。
最後までご覧いただきありがとうございました。